Alaska

アイスランドにて初めてオーロラを目にした感動から撮影願望が止まらず、帰国してからロケ地探しに励むようになりました。アイスランドでは、曇りの日が大半でなかなかオーロラを目にする事ができなかったため、晴れた日が多い場所を探しました。ヨーロッパは曇りが多く、オーロラを見れる確率が低い事が多いとの情報を得ていたので、晴れている事の多い北極圏に近くアクセスしやすい場所を探しました。

いくつかの候補地の中で私はフェアバンクスを選びました。天候以外の大きな理由の一つに、アラスカ大学がある事が挙げられます。というのも、北極圏全域のオーロラ予報サイトがあるのですが、その情報はアラスカ大学から発信されているものだからです。アラスカ大学といえば、海洋生物学の分野においても有名で、そのような学校を建設する時にも場所は吟味されていると考えました。行った事のない場所なので、そういった事が私にとっては重要でした。

そして2014年12月中旬に約3週間フェアバンクスでのオーロラ撮影に行きました。気温は-30〜38℃、滞在したホテルは市内の繁華街から外れた場所という事もあり、車がないと街に行けません。ホテル隣接のレストランはご飯が美味しくない。私は雪道の運転をした事がなく、初めての土地でレンタカーを借りるリスクを避けたため、行動範囲は歩ける距離という制約。昼間に散歩がてらロケハンをして、片道30分ちょっとのところにある凍りついた川がお気に入りの場所。その後毎年ここに来ています。

オリオン座と私
川と凍りついた遊覧船
天然白バック

フェアバンクスの人たちのとても温かい人柄の方が多く、ホテルや写真を撮っている最中に会う人たちの優しさに救われます。それを励みに夜通し一人、寒さと戦いながらオーロラを待ちます。

大晦日の深夜に現れたオーロラ。民家の上で大きく揺らぐカーテン

アラスカでのオーロラは、現地の人たちの暮らしの上に夜な夜な静かに現れる姿に心を奪われました。以降、毎年私は山などの明かりのない所ではなく、人の暮らすエリアでオーロラを撮り続けています。昼間、子供達が元気に過ごしていた学校の上に現れるオーロラなど。狙ったところにオーロラが現れる事の方が少ない上に、明かりとの折り合いをつけるのが難しかったりするのですが、それはなんとかするしかありません。そこに現れるオーロラに魅了されてしまったのですから。(笑)

川辺からホテルへ戻る道中、振り返ると翼を広げたようなオーロラに出会った