想いがつながる。


11月1日からウィーンにあるシェーンブルン宮殿で開催される国際平和美術展に出展しているオーロラの写真。美術展終了後にどうするかを考えた時、撮影した土地に帰したい思いがありました。自分の手元に置いて眺めていても何も生みませんし、自己満足の領域を出ないなと。

私の場合、作品は人に見て頂き、見た人によって何か心に響くものがあって初めて生まれる対話のきっかけのようなものかもしれません。それが幸せな響きであって欲しいという願いがあります。ですから今回のシェーンブルン宮殿での展示そのものも嬉しいのですが、それよりもその事を通じて、誰かの心とつながりを持つ機会を得る事の方が意味があるのです。
それは、展示後の作品についても同じです。大切な作品。この一枚のために注ぐ想いの強さ。それを自分自身が大切に扱い、そして自分の望む幸せの在り方に繋げていく。

今回、それは撮影地であるFairbanksに帰す事でした。その土地の人たちの暮らしがあり、そこに現れるオーロラがあってこそ撮影できた瞬間。その感謝と、伝えたいFairbanksの美しさが海を渡りシェーンブルン宮殿という多くの人が訪れる場所で人の目に触れました。という報告も兼ねて。

そのためにどこに帰すか。

私は友人の力を借りながらFairbanks市役所に1通のメールを出しました。スパムメールと思われ削除されるかも、という不安を感じながら。

数日後、返事をいただき、市役所に飾っていただける運びとなりました。本当にFairbankは人が温かいところなのです。冬の真っ白な世界もオーロラも人も、本当に好きな場所。
受け入れて頂いた寛容さに感謝です。
これからも体が動く限り、オーロラは撮りに行き続けるので、時々市役所に立ち寄ってこの写真を眺める楽しみもできました。

ありがとう。