オーロラ撮影

2月に毎年恒例のオーロラ撮影に行ってきました。今年は天候に恵まれず、5年間で一番厳しかったです。大半が曇りと吹雪でした。自然現象ですから仕方のない事ですが、ほぼ毎晩明け方近くまで外で過ごしておりました。いつ雲の切れ間ができるか分かりませんし、もしかしたらその切れ間にオーロラがいるかもしれません。観光で訪れて綺麗なオーロラが見れたり撮れたという幸運な方々がいる一方で、性懲りも無く毎年足を運んで、撮りたい世界観の最高の位置にオーロラが現れる事を待ち望んでいる私のような少し取り憑かれた人もいます。笑

個展をやりたいのですが、いかんせん5年間で人様の目を汚さずに済みそうな写真は多くはないので、ファイト、自分!!ですね。

吹雪いたり曇ったりのおかげで、夕方に散歩しながらロケハンしたりしていたのですが、良い事もありました。流石に5年通っていると、お気に入りの場所近辺で少し知られているのか、近くの家の方々に声をかけられました。というか、どこの家も番犬を飼っていて、家の中で犬が吠えていると外に放つんですね。で、後から飼い主が現れるというシステム。大型番犬にめちゃくちゃ吠えられていると飼い主が犬を制し、話しかけてきます。その時の第一声が「オーロラを撮っているのか?」です。私のお気に入りの場所で他に写真を撮りに来ている人を一度も見た事がありませんし、5年間同じオレンジ色のダウンを着ているので、「あいつ今年も来たな」という感じになっているのかもしれません。

ある家の老人は、私が現れると外に出て来て、「今夜はどうだー?雲が切れると良いな!」と声をかけながら家のデッキからしばらく一緒に空模様を眺めてくれます。嬉しいのですが、彼は耳が遠く、話しかけてくれるのですが返事をすると「お前の声が聞こえづらいからこっちへ来い!」と言うので、毎回カメラと老人のところを駆け足往復です。でもそれをしていると最初は厳しい目をしていたのが優しく微笑むようになり、私を受け入れてくれるようになりました。私もとても嬉しいです。

また深夜に出会ったjeyというおじさんは、凍った川の上を犬の散歩で歩いていました。犬は体重約70kgの大型犬で、まあお馴染みのギャン吠えをされました。彼が犬を制し、また少し話をしながら私は名乗り、オーロラを待っている事を伝えました。彼は空を見て、「雲が切れるまで時間がかかるから一緒に散歩しよう。ここから20分くらい歩くと、良いレストランもあるし、この地域の家や歴史を教えてあげるよ!なんたって僕は暇人なんだ、ははは!」と誘ってくれたので、一緒に散歩をする事にしました。彼の話を聞きながら散歩をしている間に、最初ギャン吠えされた彼の番犬を手なづける事にも成功!最後の方は私にくっついて歩くように。散歩が終わり、別れ際に「また来シーズンも会いましょう!」と言うと「楽しみにしているよ!来年もこの時間に犬と散歩しているさ、僕は暇人だからね!」と言い残し、去って行きました。

夜中に近隣の家に迷惑をかけぬよう気をつけながら撮影をしていましたが、どうやら知られていたようです。恐らく夜な夜な近所をウロウロしてる変な奴がいる。という認識だったのではないかと思います。それが地域の人と話をする機会を得て、それにより受け入れてもらえるようになった事はとても嬉しいですし、有難い事です。でも、来年以降も変わらず迷惑をかけないよう気をつけます。

今年はオーロラには恵まれませんでしたが、代わりにとても大きな出会いと優しさを頂きました。今回はそういう出会いのためのものだったと考えれば、得たものは大きかったです。過去にも仲良くなった現地人はいたのですが、彼らは移民でトランプさんが大統領になった後、皆他の国へ移住したようでいなくなっていました。そんな中での新たな出会いは大変嬉しい事でもあり、来年からまた訪れるのが楽しみです。